上州武尊周辺(群馬) 幕掛山(1410m) 2018年3月10日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:33 青木沢集落−−7:37 武尊川にかかる橋−−7:45 尾根取付−−8:24 1070m峰−−8:511255m峰−−9:17 幕掛山三角点峰−−9:21 幕掛山最高峰 9:37−−9:42 幕掛山三角点峰−−9:56 1255m峰−−10:09 1070m峰−−10:31 武尊川にかかる橋−−10:39 青木沢集落

場所群馬県利根郡みなかみ町(旧水上町)
年月日2018年3月10日 日帰り
天候雪後曇後晴
山行種類残雪期の籔山
交通手段マイカー
駐車場車道路側に駐車するしかない
登山道の有無無し
冬装備スノーシュー、ピッケル ただし今回はどちらも無くても登頂可能だったと思う
籔の有無積雪のため無し。ただし所々見える地面の様子からして無雪期の藪はそれほど深くないと思われる
危険個所の有無1270m付近が露岩交じりの急な尾根。西側が切れ落ちているので転落注意
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメントDJF氏が発見した橋を利用して青木沢集落から往復。氏が登った2016年は例年にない小雪だったため、ほぼ同じ時期に登ったにもかかわらず山頂の積雪は1m以上深くGさん標識は雪の下だった。予報より天候の回復が遅く出発時は雪、山頂での気温は-10℃。晴れたのは下山の途中だった。雪質は前日の雨の影響で良く締まり最高だった




除雪終点直前。ここが古道入口 路側に駐車

雪に埋もれた古道の標識 DJF氏が登った2016年3月12日の写真
武尊川へ向かって下る DJF氏が発見した橋。これが無ければ渡るのは難しい

DJF氏が登った2016年3月12日の写真 対岸は平坦

庚申塔 DJF氏が登った2016年3月12日の写真
この尾根を登った。カモシカの足跡あり 出だしはとんでもない急傾斜
標高890m付近 標高970m付近
1070m峰から見た幕掛山 標高1110m付近。藪は無さそう
標高1120mにはワイヤーのかかった木が2本 標高1120mから見た北側に続く尾根
標高1120mから見た谷川岳方面 標高1190m付近の岩
標高1200m付近のワイヤー 標高1230m付近
標高1230m付近から見た雪雲に覆われた谷川岳方面
標高1260m付近 標高1280m付近。すぐ先は岩が露出した急な尾根
急傾斜の次はアスナロ幼木 気温は-8℃前後。予想より冷えている
標高1370m付近。やっぱ藪は薄そう
標高1370m付近の焦げた枯れ木
標高1380m付近の木に食われた標識 三角点峰。Gさん標識は雪の下

DJF氏が登った2016年3月12日の写真
積雪は1mくらい少ないようだ
フジオカTK氏のリボンと思われる残骸
地形図上の最高点へ これが地形図上の最高点1410m峰
最高点付近にも木に食われた標識 三角点峰に戻る
三角点峰再び。そして下山開始 標高1340m付近から北西方向を見ている
標高1300m付近にて。多少整備されたのだろうか 標高1290m付近は尾根東直下が安全ルート
標高1260m付近から見た西〜北の展望。かなり晴れ間が広がってきた
標高1260m付近から見た浅間山 標高1120mのワイヤーがかかった木
標高900m付近で尾根を外して右の谷を下った 標高850m付近
標高800m付近。武尊川縁に出る 往路で登った尾根。岩っぽい
帰りも同じ橋を渡った 水量は多く流れは強い
雪に埋もれた古道 青木沢集落へ登る
駐車場所に到着


・幕掛山は上州武尊の北西途中にある山。登山道は無し。一般に登られる山ではないし、通常は登る理由も無い山だが、地形図に山名が記載されているので私にとっては登山対象。
・地域的、標高的に藪が深いと考えられるため雪のある時期に登るのがいいと判断。そろそろ残雪期に入り雪も締まりつつあるだろうと出かけることにした。
・ルートだが地形図を見る限り車で最大の標高が稼げてアプローチが良く、余分なアップダウンが無いのが青木沢集落から登るルート。ただし出だしで武尊川を渡る必要があり、長靴で渡れる程度の水量か不明なのが難点であり、出発地点の標高が約100m低く、しかも余分なピークを越える必要があるがルート的には大きな問題は無さそうな平出集落から登るか最後まで悩んだ。
・参考までにとネット検索すると例のごとくDJF氏の記事にぶち当たり、それによると青木沢集落から武尊川にかかる橋があるとのこと! これこそ「渡りに船」だ。先人の情報は大いに助かる。それ以外はざっと目を通して大きな危険箇所は無いようなので一安心。
・今週は平地では暖かい雨が降ったが山の上ではどうだったか心配。まさか新雪重雪ラッセルだったら最悪。もちろん車にはスノーシューを積み込む。
・鳥居峠経由で群馬に入ったが、低気圧が抜けて一時的に冬型の気圧配置に変わり、峠付近は吹雪模様だった。吾妻川沿いに入ってもチラチラと雪が舞っていて、山の上ではどのくらい新雪が積もったか心配になる。
・青木集落付近は雪で地面が見えないので藪漕ぎ無しが確定。天気は予報より回復が遅れて雪が舞っていて上州武尊や谷川岳は雪雲の中。気温が低いままなので雪が緩んでいることだけはないだろう。
・青木沢集落の除雪終点には車が止まっていたので少し戻って人家前から少し離れた路側に駐車。ちょうど「裏見の滝 宝大樹キャンプ場」の案内標識の場所だった。
・最初はスノーシューはザックの背中に括り付けて出発。雪に埋もれた水田と思われる区画の間の道らしき場所を歩くと僅かに雪面から顔を出した標識に「芦ノ田越(古道)」と書かれていた。DJF氏の記録に出ていたものと同じで、この道を辿れば橋に出るはずだ。ツボ足だと少し踏み抜く状態だった。
・しかし積雪で途中で道がどこに続くのか判別不能になり、植林斜面を適当に下ることにした。僅かに水が流れて地面が出た箇所で眼下に橋を発見! 偶然にも端から最短距離の場所に駐車していたのだった。
・少し傾いているが丈夫そうな橋の上には不安定そうに雪が乗っていたので雪が解けた部分を極力歩いた。帰りには雪の上をずっと歩いたが崩れることはなく、見た目よりはしっかりと雪が乗っていたようだ。
・対岸は尾根取り付きまで広い平坦地あり。ここでスノーシュー装着。手前に2基のお墓のような石があったがその1つには庚申塔と彫られていた。これがあるおかげで橋があるのだろう。2016年のほぼ同時期に登ったDJF氏の写真と比較して明らかに雪が多い、というよりは氏が登った2016年が異常に雪が少なかったというべきか。
・計画したルートは1070m峰に続く尾根。現場では左右を谷に挟まれた真正面の尾根。右手の谷は急峻そうで雪が割れていた。
・尾根出だしはとんでもない急傾斜でカモシカの足跡が続いていた。雪が乗っているが岩混じりの細い尾根でスノーシューではちょっと・・・と思える地形だったが、アイゼンに履き替えるのが面倒なのでそのまま突入。ピッケルが無かったら素直にアイゼンに履き替えた場面。危険個所の中でも一番歩きやすいルートにカモシカのトレースは続いていた。雪は締まりスノーシューを乗せても足元が崩れることは無く食いつきは良好であった。新雪は皆無。
・距離にして50〜100mくらいが核心部で、標高840m付近以上は傾斜が緩まり尾根幅が広がって安心して歩けるようになる。落葉広葉樹の自然林だが尾根上ではきれいな切り口の切り株が見られ、人の手が入ったことがあるようだ。ただし往復とも目印等は見かけなかった。
・標高1070m峰で山頂が姿を現す。正確には見えているのは山頂手前の1390m肩だろうけど。ここから見る限りは特にヤバそうな地形は無いように見える。
・標高1100m付近で木の根元で地面が露出した箇所があったが笹はほとんど見られず、少なくともここまでは無雪期でも問題なく登れそうだった。
・標高1120m付近で北西側の1050m峰から続く尾根が合流。ここにはワイヤーがかかった木が2本立っていていい目印になる。ここでも木の根元に地面が見える箇所があったが藪は無さそうだった。現にその先の1130m付近では尾根の傾斜がきつくなって尾根直上の雪はほとんど無くなったが、藪は皆無であった。
・標高1190m付近では尾根上に並んだ大きな岩が登場。ただし尾根幅が広いので西側を簡単に巻いて歩く。最後の岩の付近ではワイヤーが見られた。この付近からアスナロ幼木が出現し始める。
・標高1230mでは傾斜が緩んで尾根が平坦になり雪庇が発達してやっと展望が開ける数少ない場所。谷川岳はまだ雪雲の中に沈んでいた。藤原湖は半分くらい湖面が凍結していた。
・標高1290m付近で傾斜がきつくなり再び地面が露出、藪は無いが傾斜がきつく西側が切れ落ちているので転落注意。凍結していると厄介な場面。植生は背の高いアスナロでまるで植林のようだった。帰りは尾根直上を避けて矮小な樹木がやや密生した東直下を歩いた。こちらの方が傾斜が緩いし木が多いので転落のリスクは格段に低いし、雪が乗っているのでスノーシューに優しい。
・急傾斜が終わると尾根直上はアスナロ幼木藪が登場。尾根がやや痩せているので素直に尾根直上を歩く。この付近の気温は約-8℃。
・標高1370m付近でも地面が僅かに顔を覗かせていたが、薄い笹があるだけでこれまた薮は薄そうだった。
・標高1380m付近では根元に焦げ跡がある立ち枯れた木あり。落雷の跡か?
・標高1400m付近では木に飲み込まれかけた前橋営林局の看板あり。でも付近には植林は見られずブナ中心の自然林。
・登り切ったなだらかなピークが幕掛山三角点峰(1409.8m)。幹が折れ曲がった細いブナがあり、ここにフジオカTK氏のリボンと思われる残骸が巻かれていた。DJF氏の写真によればこの木にGさん標識が付いているはずだが、明らかに1m以上は積雪量が多く雪面に埋もれていると思われた。強固に取り付けられていたわけではないので、風や雪の影響で地面に落ちてしまった可能性もある。樹林に覆われて雪のある時期でも展望は悪い。
・地形図ではこの先の1410m等高線に囲まれたピークが最高点なのでそちらに向かう。なだらかな雪の稜線を僅かに下って登り返すと最高点だが、三角点峰より確実に高いという実感は無い場所。こちらには山頂を示すものは何もなし。展望も無し。ここで風を避けて少し休憩。気温は-10℃前後のまま。
・帰りはほぼ往路を戻る。下山途中でやっと天候が回復して日差しが出てきた。最後に武尊川に下る箇所は往路の尾根を避けて南側の谷を下った。こちらの方が格段に安全性が高くお勧め。

 

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